BAC

化学品メーカーA社 技術開発部

開発品の高純度ファインケミカルに、
触媒から発生したダストが…

高強度、高純度で低ダストな活性炭が見つかった!

開発品の高純度ファインケミカルに、触媒から発生したダストが…高強度、高純度で低ダストな活性炭が見つかった!

解決

解決のポイント

  • クレハのBACは高耐久性な上に、低不純物な球状活性炭であり、課題解決の見通しがついた

  • コスト面についても、長期での使用を想定すると貴金属を担持したヤシ殻活性炭に比べ約50%ダウンできることが判明

炭素製品メーカーの球状活性炭が持つユニークな特長で、今までの課題が一気に解決!

情報収集を進めていたチームの一人が、炭素製品メーカーのクレハが提供している「BAC(Bead-shaped Activated Carbon)」という球状活性炭を見つけました。すぐにその情報を共有したところ、S氏をはじめメンバー全員がBACの特長に興味を持ったため、早速、クレハに問い合わせてみました。

「クレハの担当者からBACのことを詳しく教えてもらい、従来の活性炭と比べてユニークな特長をいくつも持っていることがわかりました。これなら今の課題を解決してくれるのではと、大いに期待を寄せましたね。」(S氏)

BACは、高強度、高耐久性といった点をはじめ、高純度・低不純物、低ダストという特長を兼ね備えていました。説明を聞いたS氏はすぐにサンプルをもらい、問題の工程で触媒担体としてBACを使ってみることにしました。

評価の結果は歴然でした。今まで発生していたダストや触媒の劣化といった異常はほとんど見られず、規定値通りのパフォーマンスを実現できたのです。また、もう一つの課題であったコスト面についても、試算の結果、現在の貴金属を担持したヤシ殻活性炭と比べて最大で50%(※)ほどダウンできることが判明しました。

(※)2020年4月末時点の顧客評価結果から得られた貴金属担持量及び価格、ヤシ殻活性炭とBACの価格差に加え、社内実験データのヤシ殻活性炭及びBACの振とう摩耗率に基づいて㈱クレハで試算。

不純物、強度、ランニングコストと、今までの課題がBACを使うことで一気に解決できることが分かった調査チーム。S氏は早速上層部に掛け合いBACの採用承認を取り付け、A社では活性炭をBACに順次切り替えていくことを決定しました。

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