学生時代に取り組んだことは?
民法、会社法のゼミに所属していました。民法ゼミには2年生の時から参加し、レポート、発表資料、ディベートなどの準備に追われていましたが、ゼミの雰囲気は好きでした。自らの意見をまとめ、結論を信じ、それを発表することや、周囲の人の意見とぶつかりながらもベストな答えに近づいていく議論の過程を楽しく感じていました。他大学とのゼミ対抗のディベート大会に出場したのも良い思い出です。
クレハに入社した"決め手"は?
就職活動を始めた当初は、自動車や総合電機などのメーカーを志望していました。
クレハはどんな会社かイメージがつかなかったのですが、採用過程の中で、職場の先輩との面談を気軽にアレンジしてくれて、気になる会社の一つになりました。
クレハの人事担当の皆さんは、明るく楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。家族的な温かさも感じることができ、この会社で働いたみたいと思うようになりました。
現在の仕事内容はどんなことですか?
ドイツ・デュッセルドルフにあるクレハの現地法人に駐在しています。この現地法人は欧州全土でクレハ製品の販売を担っています。3名の日本人と3名の現地スタッフがいて、私が担当する炭素製品の売上が約半分を占めています。月の3分の1はドイツ、フランスをはじめとする欧州各地に出張しています。現在は市場が成熟化してきたことから、販売先を東欧、ロシア、トルコなどに広げつつあるところです。
業務を通して成長を感じたことは?
社内外の会話の中で、自分の名前が登場する時に、小さな成長を感じます。意見を求められる場面だったり、何かの役割の候補者だったりしますが、そうした小さな出来事一つひとつが、まさに自分の成長だと思っています。いまドイツ人社員やお客様に囲まれ、異なる商習慣や文化の中で鍛えられているところですが、名指しで相談のメールを受けたり、名前を呼んでもらったりする場面が増えてきて、成長を実感しているところです。
今後、クレハで実現したいこと、挑戦したいことは?
新規市場の創出に取り組みたいと思います。クレハには将来、会社の宝となるような技術がたくさん眠っているので、知恵と仕掛け次第で大きな市場を作り出すことができるのではないでしょうか。営業担当者として、その仕掛けの一端を担うことができればいいなと考えています。欧州のビジネス関係者とコミュニケーションを取りながら、文系出身の自分にどんなことができるのか、試行錯誤しているところです。
あなただけが知るクレハ自慢は?
クレハはグループの中に呉羽総合病院を持っています。大手企業であっても、病院をグループ内に抱えている会社は必ずしも多くありません。クレハは企業市民としての役割を認識し、実践している企業として、貴重な存在だと思います。また、2014年から、障がい者の社会参加と自立支援を目的とする新会社「さんしゃいんクレハ」も設立しています。