学生時代に取り組んだことは?
学生時代は見聞を広めようと、お金の許す限り旅行に出かけていました。国内はもとより海外にも足を伸ばしました。とくに印象深かったのは、初めての海外旅行となったヨーロッパです。バックパックを背負い2週間で4カ国を回りましたが、宿泊・交通はほとんど現地で手配しました。
風習、考え方などすべてが日本と異なっていて、日本のよいところも再認識。視点を変えると、今までとは違ったものの見方ができるのだと、しみじみ感じました。
クレハに入社した"決め手"は?
この世に今までなかったものを自分の手で作り出したいと考えていました。
クレハは自社技術を武器に、医農薬、機能性高分子材料、炭素材料など、多くの分野の製品を出しているところが魅力でした。
また、会社が適度な規模で、一人ひとりに求められる仕事の質が高く、会社と自分が共に成長していけるのではないかと考えました。
最終的には、会社が自分に合っていて、充実した社会人生活を送れると考えたことが決め手でした。
現在の仕事内容はどんなことですか?
開発中の農薬のプロセス開発と、既存農薬のプロセス改良を担当しています。実験室で生み出された開発品をプラントスケールで製造するために、合理的な製造プロセスを設計することが仕事です。スケールを上げると収率、操作性、溶解性、反応時間などさまざまなことが異なってくるので、解決策を導くために多面的な思考が求められます。既存農薬の工場は海外にあり、生産効率化のため現地に赴いて指導することもあります。
業務を通して成長を感じたことは?
海外の製造先へ出張した際、期間が限られる中で、自分の担当業務に遅れが出てしまいました。
私は一つひとつの業務を順番にこなしていたのですが、優先順位を付けたり複数のことを同時に進めたりといった工夫ができていなかったのです。
全体像を把握し、それぞれの仕事の関係性や優先度を見極めていくことが大切なのだと気づき、仕事を効率的に進めるコツを掴むことができました。
今後、クレハで実現したいこと、挑戦したいことは?
自分が手掛けた新規開発品を世に送りだすことです。反応収率の改善、原料や廃棄物の削減、操作性、安全性などさまざまな要素を勘案してプロセスを構築する必要があり、多面的に物事を検討していくスキルが要求されます。学校のテストとは違って、答が用意されていない難しさがありますが、自由な発想でアプローチでき、仲間と議論を重ねて解決していく面白さがあると感じています。
あなただけが知るクレハ自慢は?
入社年次に関わらず、自由に意見を言える雰囲気があることです。社会人としての礼儀や他者を尊重する姿勢は大切ですが、「若いから」という理由で意見を聞いてもらえないことはありません。意見を聞くだけでなく、納得いくまで議論を重ねるのもクレハらしさかもしれません。また、面倒見のよい上司や先輩がたくさんいることも特長です。技術的なことだけでなく、仕事に対する姿勢や考え方まで含めて丁寧に教えていただいています。