学生時代に取り組んだことは?
大学院生時代に取り組んだ研究が思い出に残っています。私が取り組んでいた研究は、1回の実験に時間と手間のかかるもので、よく研究室で寝泊まりしていました。このような研究を通して、仮説・検証・考察という思考プロセスが身についたと思います。入社後、全く違う分野での研究、全く畑の違う市場開発、営業という道を歩んでいますが、学生時代に学んだ思考プロセスが全ての業務に通用するツールとなっています。
クレハに入社した"決め手"は?
入社の決め手は第六感です。会社・従業員の雰囲気が自分に合うなと思い、入社を決めました。学生時代の研究テーマを入社後もそのまま続けることは難しいと思っていたので、この会社で働きたいと思える会社を探そうと考えていました。クレハの説明会では人を大切にする社風が感じられ、素晴らしい方にも出会うことができました。ここなら前向きに働くことができ、自分が成長できると感じました。その感覚は今となっても間違っていなかったと思います。
現在の仕事内容はどんなことですか?
西日本エリアで、炭素繊維製品の営業をしています。炭素繊維製品の主力はフィラーとなるチョップと工業炉用の成形断熱材です。断熱材はお客様によって装置、運転条件が異なるため、こちらから適切な仕様を提案することが販売につながります。また、新規開拓ではお客様、新聞、関連業界のwebページなどをもとに新たなユーザーを探しています。月の半分は出張し、お客様のもとに足を運び、お客様の声を社内に伝えています。
業務を通して成長を感じたことは?
お客様から、「クレハではなく、あなたから買っている」と言っていただいた時に、営業として認めてもらえた、成長できたと感じました。最初はあまり評価していただけていないと感じたお客様だったのですが、無理と思える要望にもNoとは言わず、代替案を提示し妥協点を見いだすことを心がけました。その結果、徐々に評価していただけるようになり、他社に発注していた製品を獲得するとともに、お客さまから冒頭の言葉もかけていただきました。
今後、クレハで実現したいこと、挑戦したいことは?
新規事業を成功させたいと思っています。今の部署に異動する前、新規事業のPGAに携わっていました。PGAは現在、石油掘削用途で躍進していますが、私の携わっていた用途には残念ながら採用には至りませんでした。炭素製品部で腕を磨き、将来的には再度新規事業に挑戦、次こそは成功を収めたいと思っています。自分の携わった新しい技術・製品で社会に貢献できたらと思うとワクワクします。
あなただけが知るクレハ自慢は?
チャンスは突然やってくる! これがクレハの自慢できるところです。入社2年目で本社から研究所に出張していた時、携帯電話が鳴り、「開発先でトラブルが発生したので、すぐに南アフリカに向かってほしい」と言われました。大急ぎで本社に戻ると、状況を説明されてすぐに航空機のチケットを渡され、24時間かけてケープタウンに行きました。当時は辛かったのですが、今となってはよい経験をさせてもらったと感謝しています。