学生時代に取り組んだことは?
学部生時代は部活動のスキューバダイビングに熱中していました。1年生の時に潜った石垣島の海で、体長4~5mのマンタと出会ったことがよい思い出。社会人となってからも趣味として続けています。大学院に進んでからは、研究に没頭しました。プラスチックなど実用的な高分子化合物を研究する研究室に所属し、生体高分子であるタンパク質の分子認識作用についての基礎的な研究に取り組んでいました。
クレハに入社した"決め手"は?
決め手は新しいものを生み出す確かな技術力と挑戦する精神でした。就職活動中、私が所属していた高分子学会で、クレハの生み出した生分解性プラスチックのPGAに関する論文が学会賞を受賞、その受賞講演を聴講し感銘を受けました。面接の際に私の話をていねいに聞いてくださり、この人たちと一緒に働いてみたいと思ったことも大きな理由です。福島県出身のため、地元で働き震災からの復興に貢献したいという思いもありました。
現在の仕事内容はどんなことですか?
プロセスの設備設計、試運転、プラントで起きたトラブルへの対応を担当しています。設計業務では、プラント設備を建設する際、安全性・生産性・作業性の高い設備となるように検討を行っています。試運転業務では、建設された設備が設計通りに正しく作動するように、現場でデータを取り解析して確認しています。トラブル対応では、蒸留塔の分離不良や熱交換器の伝熱不良などプロセス上の問題解決に取り組んでいます。
業務を通して成長を感じたことは?
プラントのプロセス設計では、机上の検討だけでなく、運転を指揮する方や実際に操作する運転員の方たちが使いやすい設計にすることが大切です。そのために解決すべき本質的な問題は何かと考えるようになりました。設計したものがすぐに現実の設備となるところがこの仕事の魅力ですが、スケールの大きな設備だけにコストも意識するようになりました。今後は、今何が必要なのかを自ら探し出し解決していく力を身に付けたいと思います。
今後、クレハで実現したいこと、挑戦したいことは?
新規プラントをイチから立ち上げるようなプロセス設計に携わりたいと思います。一連の業務を経験することで、現在よりも幅広い見方ができるようになり、それが新しい自分の武器になるはずです。また、それらの経験を活かして海外のプラントでも活躍してみたいと考えています。一方、研究者として、ゼロから全く新しいものを生み出すような分野の仕事にチャレンジしたいという思いもあります。
あなただけが知るクレハ自慢は?
自分自身の成長をマネジメントできる範囲が広いことです。自分がこの技術・知識を身に付けたいと手を挙げれば、講演会やセミナーに参加することができます。また、資格取得も奨励していて、多くの資格に対し、会社の費用負担で受験できる制度が整っています。私自身もこれまで、危険物取扱者(甲種)、高圧ガス製造保安責任者(甲種)、エネルギー管理士といった資格を取得してきました。自分で考えながら育っていける風土がクレハにはあります。