製品安全・品質保証
GRI 416-1, SASB RT-CH-410b.2
クレハグループは、「お客様が価値を感じる高い品質レベル(クレハ品質)」の実現と維持を目指して、品質マネジメントシステムの見直しや改善を継続して実施するとともに、従業員への品質教育、協力会社との協働活動などを強化しています。また、国内外のお客様に安全・安心な商品をお届けするため、製品の「安全」を確認する仕組みや社内審査体制を整備しています。
方針
当社は、お客様に一層満足していただける製品とサービスを提供するため、品質方針を定め、国際規格品質マネジメントシステム(ISO 9001)を運用して日々管理・改善活動に取り組んでいます。また、品質保証体制の強化や品質教育の推進と充実を図っています。
クレハ品質方針
クレハ品質方針
- 私たちはお客様に一層満足していただけるよう、製品とサービスの品質向上に努めます。
- お客様に安全な製品を提供し安心してご使用いただくことに努めます。
- 保安防災を徹底し、製品の安定供給に努めます。
この品質方針をすべての従業員に周知します。
2021年 4月1日
株式会社クレハ 代表取締役社長
また、当社では、家庭用品に関して、「品質マネジメント-顧客満足-組織における苦情対応のための指針『ISO 10002/JIS Q 10002』」に則った「お客様対応方針・行動指針」を定めています。この方針を当社の一貫したお客様対応の拠りどころとするとともに、方針に則った対応により、お客様対応品質の継続的改善とお客様満足の向上に努めています。
私たちは、お客様の声をしっかりと受け止め、一人ひとりが明確な目標を立て、着実に目標を達成しながら、お客様にとって一番うれしい商品を提供できるよう努めます。
お客様対応方針・行動指針
お客様対応方針・行動指針
- 私たちは、お客様に安全な製品を提供し、安心してご使用いただくことに努めます。
- 私たちはお客様に一層満足していただけるように、お客様からいただいた貴重な声を共有し、製品とサービスの品質向上に努めます。
- 私たちは、お客様からの声を真摯に受け止め、公平・公正な対応を基本として、誠意をもって迅速に行動します。
- 私たちは、自ら立てた品質目標を達成しながら、商品とサービスの品質を継続的に改善していきます。
- 私たちは、関連する法規および社内の自主基準を遵守します。
- 私たちは、不当な要求に対しては毅然とした対応を行います。
マネジメント体制
当社は、1995年度にISO 9001を取得*し、品質マネジメントシステムの運用を維持、継続しています。研究・開発から販売までの各段階において、ISO 9001をもとにした社内ルールを整備し、お客様に安全な製品を提供し、安心してご使用いただけるように、日々、適切なシステムの運用と改善に取り組んでいます。
- * 認証取得部門、認証範囲は弊社までお問い合わせください。
家庭用品を愛用いただくお客様からの苦情やご要望、お問い合わせなどは、お客様相談室を窓口として、「お客様の声ワークフロー」を用いて情報管理し、開発部門、製造部門、品質保証部門などの関連部署と共有し、調査依頼のあった苦情案件には迅速に対応しています。
目標・実績
KPI | 対象範囲 | 2023年度 結果 |
2025年度 目標 |
---|---|---|---|
PL苦情件数 | クレハ | 0 | 0 |
国内グループ会社 | 0 | 0 | |
海外グループ会社 | 0 | 0 | |
重大製品事故件数 (消費生活用製品) |
クレハ | 0 | 0 |
国内グループ会社 | 0 | 0 | |
海外グループ会社 | 0 | 0 | |
製品事故(NITE報告) 回収事案件数 | クレハ | 0 | 0 |
国内グループ会社 | 0 | 0 | |
海外グループ会社 | 0 | 0 | |
品質保証コンプライアンス違反件数 | クレハ | 0 | 0 |
取り組み事例
グループ会社を含めた品質管理強化の取り組み
品質管理に対するお客様や社会の関心は高まるばかりであり、品質検査の正確性がより重要視されています。当社では、グループ会社全体の品質管理のレベル向上を目指し、2019年度から当社の品質保証担当がグループ製造会社の品質保証部門を訪問し、監査や調査を実施しています。この活動を第三者の視点でチェックを行う良い機会とするばかりでなく、意見交換を通じてグループ共通課題の掘り起こしと、改善へ向けた活動の方向性を見出す機会としています。
製品の異物混入対策に焦点をあてた改善活動
当社の製品には、「NEWクレラップ」を代表とする食品包装材があることから、製品への異物混入防止は、お客様の信用の根幹に関わる、最も重要な品質管理項目です。原材料の購入から店頭に製品が並ぶまでの過程で、従業員一人ひとりが「絶対に異物を混入させない」という意識を高め、「食品包装材に携わる仕事」に対する責任と自覚を強くもちながら行動する必要があります。さまざまな取り組みを通じて、品質管理の意識向上や設備の改善に努めています。
安全審査
GRI 416-1, GRI 417-1, GRI 417-3
当社では、製品に関わるコンプライアンス遵守と安全性確保のため、安全審査に関する社内規程を定めています。家庭用品から一般工業品まで幅広い製品を提供しているため、審査では製品の使用分野や対象となるお客様に応じて、労働安全衛生、環境側面などの法規制、知財、使用時の安全性、機能面など多面的にチェックしています。製品に使用する原材料、製造プロセスの変更、輸出先の変更、提供サンプルなども審査の対象です。さらに、安全データシート(SDS:Safety Data Sheet)や表示ラベル、製品カタログなどの各種提供情報についても、実際に使用されるお客様の立場を想定して確認し、安全・安心な製品・情報を提供するよう努めています。
商品の同梱物やカタログ、広告宣伝物などの文書に関わる審査状況は、ESGデータ集に掲載の通りです。